SNOWLOGの日記

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鉛筆で眼をつくという発想、大藪春彦『非情の女豹』



  故大藪春彦

ファンで

作品を読んでいた時期があった。

 伊達邦彦シリーズが代表作であるが

今となっては古臭い感じがするが

当時としては

斬新だったのだろう。


 大藪春彦というと

野獣死すべし』『蘇る金狼』『汚れた英雄』などが

代表作であった。


 これらの作品は映像化されている。

大藪はアメリカのハードボイルド作家の

ダシール・ハメットレイモンド・チャンドラー

ミッキー・スピレインを尊敬していて

作風も似ているところがある。

 もっとも作風が似ているのは

スピレインである。

 推理小説というよりは

バイオレンス小説であった。

暴力を描く作家であった。

通俗ハードボイルドともいわれる。


 男性を描くと上手く書けるが

女性は下手というのが男性作家である。

 大藪春彦のファンの故平井和正

SF風ハードボイルド作品あるいは

ハードボイルドSF作品を書いたが

女性を描くのは上手くなかった。


 父親の田中英光同様に墓前で

自殺未遂をしたが

田中光二も女性を描くのが下手だった。

 男性の描く女性はリアリティがない。

これは村上春樹作品に出てくる女性もそうで、

リアルではないだろう。


 (ちなみに女性作家の描く男性も

 リアルではない。

 あんな男は現実にはいないだろうという

 男が出てくる。)


 大藪、平井、田中光二

三人とも似たような点があったのだった。


と、長い前振りだったが

 この記事

headlines.yahoo.co.jp

 モデルの道端アンジェリカさんの夫が

恐喝で逮捕というのだ。

道端さんも仕事に影響でないと

いいのだが。


 なぜハードボイルド作家と

この事件が関係あるのかというと

 大藪春彦の女性が活躍(働くということではない)

する小説に『非情の女豹』という作品がある。

 ハーフの美女が活躍するという

大藪春彦作品である。

伊達邦彦の女性版なのだが

残念ながらあまり面白くない。


 この作品を実写で

映像化するのなら

誰が演じるべきか

という議論があって

そこで出てきたのが

道端アンジェリカさんが

いいだろうと言い出した人がいた。


 これを聞いて笑ってしまった。

モデルさんは向くのだろうか?

と考えたからである。

 しかし、あとから考えて

案外あっているのかも

しれないなあとも

おもった。


 実際に起きた事件の報道では

道端さんは事件の現場に

同席していたという

報道があった。


 彼女の夫の

「鉛筆で眼を刺す」という発言、

このような発想は

ふつう思いつかない

だろう。


 襲われたときにとっさに

ペンでも持っていたら

使うかもしれない

とは考えられる。


 なぜ鉛筆か?

わからない。

 いずれにしても暴力的なことである。

道端さんの夫の事件で

大藪春彦の『非情の女豹』を

読み返そうという気になった。



最後まで読んでいただいて

ありがとうございます。

角川書店ので読んだが
今は光文社文庫が出ている。

非情の女豹 (1980年)

非情の女豹 (1980年)