SNOWLOGの日記

日々読書、日々学習、日々成長を目指すブログです。Twitterもやっています。

テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選 松本清張『点と線』を視る。

  





 テレビ朝日開局60周年

『点と線』を視ました。

 このドラマは2007年の

ドラマの再編集版ですね。

 映画にもなったのですが

松本清張の作品は

視てしまいますね。

 樹木希林さんや市原悦子さんや

坂口良子さんら

故人が出ているので

新作ではないのはわかりますね。


 九州で心中したとおもわれる

若い役人と女中さんの

男女の遺体が発見されました。

 死んだ男女が東京駅で

一緒に歩いているところを

商社経営者と女中さんたちが

目撃します。


 列車の車体がかぶさらなく

ホームから別のホームが

みえる空白の4分間で

 13番ホームから

15番ホームをみているので

二人が東京から九州まで

いって

 心中したのだろうと

外形的には思われますが、

 二人の関係を調べるうちに、

心中ではないだろうと

博多東署のベテランの

鳥飼刑事は考えます。

 女中さんたちへの調査で
 
犯人の目星はつけたのですが

 決定的な証拠はない。

アリバイも完璧である。


 編集してあるので

2夜分を1夜でやらないと

いけない。

結論にたどり着くまで早い早い。

前に書いたこのブログ

www.snowlog.net


の『砂の器』の刑事みたいですな。

 ネタばれは避けますが

この『点と線』の原作のトリックには

致命的な欠陥があって

 それは

目撃される男女を

13番ホームから

15番ホームをみることができる

空白の4分間に確実に

 15番ホームを歩かせる

という方法が

説明されていないというところです。

(ドラマでは、推理ではありますが、

 そこはすこし

 説明されている。)


 このことに気が付いた

評論家が、こう直せばいいと

松本清張にアドバイスしたが

なおさなかったようです。


 欠点があっても

松本清張作品は

読まれます。

 動機重視、背後関係重視、

人物の描写がリアルだからです。

 小説ですが登場人物の容姿だけではなく

体臭までが感じられるような

人物の造形があるからです。


 動機はひどいもので

現在でも身勝手なものである

と思われます。

 この犯人は配役は

微妙でした。

極悪人にはみえないのです。


 商社経営者の妻は

きれいな女優さんが演じています。



最後まで読んでいただいて

ありがとうございます。



点と線 (新潮文庫)

点と線 (新潮文庫)