SNOWLOGの日記

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東日本大震災から8年。国外の人の被害の怖れ。


 2012年に 大阪市の印刷会社

の元従業員ら17人が胆管がんを発症し、

うち9人が死亡した事件がありました。

業務で使う有機溶剤ががん発症の原因でした。

 労災が認められ、印刷会社と

がんを発症した従業員や遺族とは

2014年に和解しました。


 東日本大震災福島第一原発事故から、今日で8年です。

国内の被害は甚大で、戦後最悪の国難です。


 国外の人も被害を被った怖れがあります。

福島第一原発では汚染水や汚染土の処理問題が

いまだに続いていますが、カリフォルニア州

連邦地方裁判所は「トモダチ作戦」の名の下、

東日本大震災の被災地の救援活動に従事した

400名を超える米兵たちが

福島第一原発の事故により

被爆して健康被害を受けたとして、

東京電力と原子炉を設計した

ジェネラル・エレクトリック(GE)に

集団訴訟を起こしました。

しかし、この訴訟は却下されてしまいました。


 訴訟を二回起こされていて、

医療費など1ビリオンドル以上の

損害賠償を求めていました。

1ビリオンドルというのはすごい金額で、

日本円なら1100億円くらいですね。


 当時、米兵たちは、空母ロナルド・レーガン号に乗船し、

地震により津波が発生したため、福島沖から

被災地に救援物資を運ぶなどの活動を

していました。


 しかし、米兵たちは、津波原発が壊れて

メルトダウンを引き起こしたことや太平洋に放射性雲が

広がっていることは知らされていなかったようです。

その段階ではメルトダウンは、

まだわかっていなかったと思われます。

 原発事故後最初の一週間は、

放射線防護服のない状態で、

船上で活動した人たちもいました。

救援活動にあたった米兵の中には、

がんを発症し、すでに亡くなった人もいるようです。


 米兵たちの訴えに対し、東京電力側の弁護士は、

米兵たちが受けた被曝量はごくわずかで、

救援活動中の被曝と健康被害には

因果関係を認めていないようです。

しかし、米兵たちの弁護団は因果関係が

あると主張しています。

 それは、当時は20代で、若く健康で、鍛えられた人たちが

急にがんを発症するのは、強い外的な要因がある

と考えられるからだそうです。


 日本で訴訟を起こすべきであるとも考えられますが、

審理では、司法権が日米どちらの管轄に

なるのかが焦点となりました。

東京電力もGEも、訴訟は日本の管轄下に

あると主張しています。


 米兵たちは、日本の司法制度では、

公正な裁判を受けられないと感じているといいます。

その理由は、日本の被災者や遺族が東京電力からは

十分な慰謝料を得られていないからというものです。


 しかし、結果的に、訴訟を却下した判事は、

原告の米兵たちにとって日本で訴訟を起こす方が

カリフォルニア州で訴訟を起こすより

困難であることは認めてはいますが、

原告は日本で訴訟を起こし、

日本の法律が採用されるべきだと判断しました。


 弁護士団はこの訴訟の却下について

控訴するようです。


 米兵たちの救援活動はたいへんありがたいことで、

がんを発症したのはまことにお気の毒なことではあります。

軽々にはいえないのですが、

原発放射線とがん発症との因果関係が立証されたのならば、

慰謝料が支払われるでしょう。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。



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