SNOWLOGの日記。

雪とねこが好きです。日々読書、日々学習、日々成長を目指すブログです。

アメリカがINFから離脱する可能性。

アメリカ合衆国は、ロシアに1987年にINF(中距離核)条約からの脱退を

通告するという記事をメディアは掲載した。

ロシアが二国間の条約を守っていないからという理由かららしい。

中距離核だけではあるが、全廃する約束した条約である

米露二国間条約から米国が脱退する、というのである。

日本の安全保障への影響は、どうなるのだろうか。

まず、そもそも、INF条約ってのは何だろうかというと、

1976年、旧ソビエト連邦は、米ソ戦略核制限条約で、大陸間弾道ミサイル

共通コンポーネントを使った二段式の中距離弾道ミサイルを就役させた。

つまり、遠くまで届くのはダメであるが、中距離は大目にみましょう。

最大射程は約5000KMと微妙で、5500KM以上とされる大陸間弾道ミサイル

はないということである。だから持ってもいいじゃないのということである。

これは戦略核兵器には当たらず、当時の戦略核制限条約の範疇外であり、

同条約で生産や配備に制限を掛けることができない兵器だった。

米本土には届かないが、米の同盟国・NATO諸国や日本には優に届く。

アメリカはおれんちには届かないから、ま、大目にみておこうということである。

米国が同盟国に約束してきた拡大抑止“核の傘”の信頼性を損なうものだった。

中国やロシアは一歩ゆずると100歩入ってくる。

どこかで見た光景である。

かつてのナチスにたいする英仏の宥和政策と外交下手が二次大戦を招いたという構図

と似ているのである。

一次大戦で負けたドイツが、最初はこそーっとしていたのだが

「あのー、チェコほしいですが」と英仏にお願いしたのが、

英仏は「まあ西に来ないなら、チェコはいいか」といってしまったのである。

チェコを手に入れるということは人も資源も手に入れるということです。

徐々にでかくなって、ついにはポーランドに侵攻して二次大戦がはじまったのである。

NATOは1979年、米本土ではなく、NATO欧州諸国に配備すれば、

ソ連に届くパーシングII準中距離弾道などの中距離核ミサイルで対抗した。

ヨーロッパからはソ連は近いので。

日本の中曽根首相(当時、1987年7月6日 衆議院・本会議)は

全世界的規模でゼロにしなければならない。あまり守られていないが

いうだけはただだから。

アジアとヨーロッパにおいて不平等があってはならない。

アジア人が犠牲になってヨーロッパの問題が解決されてはならない

っておもう。

こっちはミサイルこないからいいけど、アジアにはきてもいいや

ということだ。

ヨーロッパが北朝鮮のミサイルに関心がないのも

うちのほうには飛んでこないから、である。

話は戻って、

ソ連側がどうしてもシベリアにミサイルを百置くということを主張した。

それに対して、アメリカはアラスカを含むアメリカ本土に

ミサイルを百置く権利を留保する。

アメリカは本土に百という権利を留保すると言っているわけであるから、

ゼロにするためにそういう交渉上の道具をアメリカが持つと

お互い同数、同じ距離におくのがいいじゃないということだ。

米ソがINF条約に署名したのが、今は昔の1987年11月8日。

結果は、当時の中曽根首相の主張通り欧州に限定せず、米ソ(後にロシア)は、

射程500KMから5500KMの地上発射弾道ミサイル

巡航ミサイルを全廃することで合意。

これによって、ソ連核兵器を置くこともなく、

日本も安全保障上の利益を得た。

とりあえずめでたしめでたいとなったはずだった。

ここでややこしいことになるのだがINFに関係ない中国

が、米露が持てない種類のミサイルを中国が保有し、

だが、その後の中国軍の拡大が、情勢を大きく変えてしまう。

中国は、INF条約の当事者ではないし、国連安全保障理事会

常任理事国であり、いわば国際条約上、

合法的な核兵器保有国だ。漁夫の利を得た感じだ。

強くやめろとは言えないアンタッチャブル的存在である。

他国の干渉を受けず(批判は大々的にされるだろうが)

開発していけるである。

31年たって、かつての冷戦期に戻ったようである。

囲い込みの時代に戻ったようである。

ソ連、今は中国である。